「木活字の美」展 嵯峨本謡本復元プロジェクト成果物展示
肉筆に近い活字の書体や形式「古活字版」の復元に取り組む
9月2日(月)から10月19日(土)まで、武蔵野美術大学図書館展示室・図書館大階段にて開催の展覧会「木活字の美——慶長期木版印刷術の粋・「嵯峨本」復元プロジェクト」展で、竹笹堂が復元に協力した嵯峨本の謡本『三井寺』とその木活字や印刷器具等の展示されます。
2016年に始まった「嵯峨本復元プロジェクト」は、摺師、彫師、唐紙師、経師ら、現在も京都に息づく職人の技術を借りて、造形学的な視点から嵯峨本謡本の美の解明を目指しました。その成果の一端は、2018年に武蔵野美術大学図書館で開催した「和語表記による和様刊本の源流」展および同展図録にて公開したものの、嵯峨本謡本の完全な復元には至らず、完成にはさらに五年の歳月を要しました。本展では、およそ400年を経て復元された嵯峨本謡本と、その制作過程を辿るなかで明らかとなった古活字版の技術的諸相を紹介し、木版印刷ならではの柔らかな印圧に支えられた、しなやかな美のかたちに迫ります。
*本企画展は、武蔵野美術⼤学美術館休館中限定企画として、在学生・教職員を対象に開催され、一般公開はされていません。
展覧会概要
- 展覧会名
- 「木活字の美 ——慶長期木版印刷術の粋・「嵯峨本」復元プロジェクト」
- 場所
- 武蔵野美術⼤学図書館展示室・図書館大階段
- 会期
- 2024年9月2日(月)〜10月19日(土)
- 休館日
- 日曜日
- 入場料
- 無料 (武蔵野美術⼤学学生・教職員限定公開)
- 主催
- 武蔵野美術大学 美術館・図書館
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