商品開発「復刻横浜手摺り木版画ハンカチーフ 第二弾」
失われた技術の研究し新たなものづくりへ
日本と海外をつなぐ玄関口として栄え、今でも欧米の香りただよう横浜。海外より持ち込まれた「ハンカチーフ」に、「横浜絵」を作る木版印刷の職人たちが、版画で絵柄を施す「木版ハンカチーフ」を生み出しました。
主に輸出用に作られたことで、海外の人々に愛され、日本の技術と表現の美しさを伝えていました。
しかし現在では、木版で印刷をほどこした当時のハンカチーフはほぼ残存せず、生産も行われておりません。
そこで竹笹堂は、技術研鑽・復興を目的に、現在のスクリーン印刷による「横浜捺染」の原型である「木版捺染」を、高い技術を要する手摺り「木版絹ハンカチーフ」として復刻するプロジェクトを立ち上げました。
研究と試作を重ね、当時の手仕事による「木版絹ハンカチーフ」の技術を再現、そして原田裕子のデザインで新たな作品として現代に蘇ります。
版木を彫る原田裕子
凹凸のない版木を彫刻刀を使い分けて、調整しつつ葉や花を浮かび上がらせていく。
しなやかな光沢を放つ絹
美しく繊細な手触りで上品な光沢を放つ絹に浮かぶ野花のあざみ。
手仕事で作り上げる
一枚一枚、摺りや色止め加工、絹布の縁縫いもで手仕事仕上げられる。
制作概要
- 制作品
- 木版画ハンカチーフ「蒲公英」
- 作者
- 原田裕子
- 販売価格
- 各5,000円(税抜き)
- サイズ
- タテ約28cm×ヨコ約28cm
- 仕様
- 絹100% / 専用手摺り木版コフレット詰め
- 技法
- 手摺り木版捺染
- 制作期間
- およそ2ヶ月(企画・デザイン・木版画制作・加工)
作家紹介:木版師 原田裕子
原田裕子は、木版手摺匠「竹中木版」の五代目竹中健司に師事し、現当主竹中清八からも技術の手ほどきを受け、六代目を継承。
幼少の頃より木版画の才能を認められていた原田裕子は、活動拠点を鹿児島から京都に移し、平成14年大学在学中に竹中木版に弟子入り、職人の技を研鑽し習得していく。大学卒業後、竹笹堂で本格的に職人の技術を練磨し、数々の仕事に携わる。
習得した技術と師匠である竹中健司とともに、日本・世界へとワークショップ・デモンストレーション・レクチャーを実施し、木版技術の流布に努める。
多彩な才能と、職人の技術を持って、木版画作家としても開花し、竹笹堂木版アートステーショナリーの作品を制作。各メディアから大きく取り上げられ、木版の新しい分野を開拓している。またその制作風景の美しさから、数々のメディア媒体でも報じられている。