デザイン提供 椿本チエイン「つばき版画カレンダー」挿画デザイン
世界的にも高いシェアを誇る機械メーカー、椿本チエインの企業カレンダーの挿画として原田裕子が木版画で原画を制作し、デザインを提供しました。
1960年から続いている椿本チェイン企業カレンダー「つばき版画カレンダー」。制作当初から現在まで「版画」という技法をもちいた原画によるカレンダーを制作し、社内外問わず、多くの方に愛用されています。
今回、創業100周年を迎える2017年度版からリニューアルし、デザインコンペにより竹中木版六代目摺師原田裕子の木版画作品が採用されました。
デザイン原画を木版画で提案 職人の手仕事で生まれる作品がカレンダーに
伝統的な技法を継承した職人技をベースに、原田裕子が木版デザイナーとして生み出す独自のリズミカルな柄パターンや彩りあふれる画風で表現しました。
第一弾となる2017年度は、創業100周年にふさわしく、美しい色彩の様々な「椿」の花をモチーフにした木版画を作成しました。(画像は一部抜粋)
「踊リ」
「つばきぐも」
「雪喰椿」
原田裕子原画デザイン制作風景
手描きでデザイン考案
すべてのデザインを手描きで描き起こし、独特の感性で表情豊かに椿を表現する。
色を調整し作品へ
色ごとに彫り分けた版木を用いて試し摺りを重ね、色の出方を調整して思い通りの作品に仕上げる。
デザインの内容
制作にあたり、「連続の美、継続の伝統」をテーマに、椿本チェイン100周年のこれからも継続される伝統と、モノづくりの美をイメージし、木版デザイナーとして京都で幅広く活躍する竹中木版六代目摺師原田裕子の作品が提案されました。
全て新作のデザインを考案して一枚一枚図案を木版画化、2ヶ月1作品の挿絵6種と表紙1種を2017年から制作いたします。
また、制作された原画の木版画は原田裕子の新作シリーズ「椿譜」として、1作品ずつ順次竹笹堂で販売されます。
製品概要
- 製品名
- 企業カレンダー「つばき版画カレンダー」
- 作者
- 原田裕子(原画デザイン)
- サイズ
- B5サイズ
- 仕様
- 壁掛け・リングタイプ / 封筒入り / 非売品
- 依頼者
- 株式会社椿本チエイン
株式会社椿本チエイン
チェーン、自動車部品、マテハンの3事業を手掛ける1917年創業の老舗機械メーカー。グループ全体では精機事業も含めた4事業を展開。産業用チェーンでは世界シェア1位を誇り、生産ラインを担うコンベヤ用や船舶エンジン用、産業機械用、エスカレーター用など多種多様に幅広い用途で使われるチェーンを製造。
作家紹介:木版師 原田裕子
原田裕子は、木版手摺匠「竹中木版」の五代目竹中健司に師事し、現当主竹中清八からも技術の手ほどきを受け、六代目を継承。
幼少の頃より木版画の才能を認められ、竹中木版に弟子入り、職人の技を研鑽し習得していく。師匠である竹中健司とともに、日本・世界へとワークショップ・デモンストレーション・レクチャーを実施し、木版技術の流布に努める。
多彩な才能と、職人の技術を持って、木版画作家としても開花し、竹笹堂木版アートステーショナリーの作品を制作。各メディアから大きく取り上げられ、木版の新しい分野を開拓し、数々のメディア媒体でも報じられている。