受注制作 手塚治虫氏 鉄腕アトム等3作浮世絵木版画

鉄腕アトム ジャングル大帝 火の鳥 手塚治虫の名作を浮世絵に
1200年の木版技術を継承する竹笹堂は、手塚漫画と浮世絵という2つの文化を融合させ、この度「現代木版画」として貴重な作品を手掛けました。伝統ある京都の木版の職人技術を通して、漫画・アニメから新たな魅力を引き出します。
木版画の名手による浮世絵版「手塚治虫ワールド」

作品の木版画化にあたり、その世界観を活かしながら浮世絵独特の表現を取り入れることで、本作でしか見ることの出来ない手塚治虫ワールドを作り出しました。
世代を超えて愛されるヒーロー、キャラクターたちは、力強い線と浮世絵の構図の妙によっていきいきと迫力あるシーンに描かれます。
また、それぞれの作品の題字とキャラクター名、手塚治虫氏のサインなどは手筆書きそのままに、作品に浮世絵ならではの雰囲気をもたらしました。
上質な桜の板に一色ごとに刀を刻み込む名匠の「彫り」と、その一版一版をずらすことなく一枚の和紙に14〜19の工程を経て姿を浮かび上がらせる精巧な「摺り」。これら浮世絵木版画に携わる職人技の粋を集めて形になります。
手塚治虫氏浮世絵木版画作品

鉄腕アトム
鋼鉄の「プルートウ」と戦う「アトム」が飛び出さんばかりに晴れ渡る空を舞う。

ジャングル大帝
煌めく空を背景に、丘に立ち威風堂々と咆哮をあげる百獣の王「パンジャ」と「レオ」。

火の鳥
白く柔らかな羽根を広げ、生命の輝きを体現する「火の鳥」を鉛筆画のように繊細に描く。
制作概要
- 制作品
- アニメ浮世絵「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「火の鳥」
- 作者
- 手塚治虫(原作) / 手摺り木版:竹笹堂
- 制作元
- 株式会社美エンタジャパン
- 監修
- 手塚プロダクション
- サイズ
- 約31cm×22cm
- 技法
- 手摺り浮世絵木版画
- 制作期間
- およそ5ヶ月(木版画制作のみ)
手塚治虫
1928年大阪出身、「マンガの神様」として世界的に知られる漫画家、アニメーション作家。
幼少の頃より独学でマンガを描いており、秀逸なストーリーや巧妙な描写で生み出される作品は、コミカルからミステリー、冒険活劇、ヒューマンドラマなどジャンルを問わず高い人気を誇り、「ブラック・ジャック」や「火の鳥」、「ブッダ」、「リボンの騎士」など数多くの代表作を残す。また、日本で初となる連続カラーTVアニメ「鉄腕アトム」を発表し、日本のアニメーション界の礎を築いた。
また、医学博士号を取得するなど、非常に研究熱心なことから、専門的な内容が散りばめられた作品を多く手がけ、その博識さでも多くの作家に影響を与えた。