受注制作 春風亭小朝師匠「贈呈用手ぬぐい・ポチ袋」
春風亭小朝師匠のお祝いの席に木版画デザインの贈り物
木版摺師原田裕子のデザインをご覧になられた春風亭小朝師匠から、お祝いの席でお配りするお品に原田がデザインする木版雑貨を取り入れたいとのご依頼を頂戴しました。
師匠のお人柄や落語の世界を知ることからはじめ、小朝師匠オリジナルのデザインを企画提案し、手ぬぐいとポチ袋を制作させていただきました。
同じ「伝統」という系譜を引き継ぎながら新たな可能性を探る小朝師匠と原田、「落語」と「木版画」の素晴らしい出会いとなりました。
2013年に引き続き2014年版手ぬぐいも
この制作では、ご依頼のご要望に合わせてオリジナル原案から原田が担当し、版木彫り・手摺りで木版画に起こした原画を手ぬぐいに加工製造、手摺り木版熨斗で仕上げお届けしました。
また、ポチ袋は竹笹堂のデザインの中から師匠好みのものをお選びいただき、カスタマイズ仕様にて制作させていただきました。
2013年は小朝師匠の「小朝」をもとにフランス語で「Petit matin」と訳し、朝を告げる鶏と共にめでたい雰囲気を取り入れたデザインをご提案いたしました。
このオリジナル手ぬぐいに大変ご好評いただき、引き続き2014年版も制作を賜り、世界遺産に登録された富士山をモチーフに原田がポップなテイストで描きました。
制作概要
- 制作品
- オリジナルデザイン日本手拭・ポチ袋
- 作者
- 原田裕子(木版画デザイン)
- サイズ
- 手拭:幅33cm×長さ90cm / ポチ袋;9cm×9cm
- 仕様
- 手摺り木版のし紙包み
- 技法
- 手拭:手摺り木版画(デザイン原画として) / ポチ袋:手摺り木版画
- 制作期間
- およそ5ヶ月(企画・構成・木版画制作・製品加工)
落語家 春風亭小朝師匠
1955年東京生まれ。落語界に新風を吹き込み、実力・人気ともにある国民的落語家であり古典落語の名手。
1970年春風亭柳朝に入門。その技術・センスを遺憾なく発揮し、1980年には25才で「真打ち」へと昇進。歌舞伎座や武道館など、落語では異例の大劇場での公演を次々と成功させる。
現在はテレビ、ラジオ、ドラマ、文筆、絵画とジャンル問わず幅広く活躍。2003年より笑福亭鶴瓶、林家正蔵、春風亭昇太、立川志の輔、柳家花禄と落語ユニット「六人の会」を結成し、落語会の活性化と落語の普及ために活動の場を広げている。
春風亭小朝師匠 公式ブログ