デザイン提供 山本仁商店「京の蚊帳生地ふきん」

キッチンに彩りを添える木版デザインの蚊帳生地ふきん

木版画を原画にその風合いを活かしたデザインを様々なものに広げていく「MOKUHAN」シリーズから「京の蚊帳生地ふきん」が登場しました。

1700年代に創業し、現在京都に本社を置く老舗繊維加工会社の山本仁商店と、奈良県特産の蚊帳生地を使ったふきんを制作しました。
京町家の台所「おくどさん」にまつわる食べ物や京都の風情をテーマに原田裕子が新作3種を含む6種のデザインを提案しました。

蚊帳生地を7枚重ねて縫った丈夫な蚊帳生地ふきんに、原田のデザインが彩りを添え、キッチンを華やかにします。

また、ふきんに合わせて、同柄のオリジナルのブックカバーも制作することで、デザインと木版画がリンクした商品を発表しました。

木版画のデザイン

ふきんのサイズに合わせて作られた木版画からデザインを抽出する

丈夫な蚊帳生地ふきん

厚手の生地も使い続けることでふんわりと手に馴染む柔らかさに

毎日の生活の中で使うものだからこそ楽しさと温かみあるデザインを

ふきんに採用されたデザインは、京都の伝統野菜「京やさい」や洋菓子の「マカロン」、お正月飾り「もちばな」、冬に実る「柚子模様」、縁起の良い「瓢箪花」、キッチンに欠かせない料理道具から「だいどこのふた」の6種。
日々の暮らしの中で見られるモチーフを原田の独自の感性で捉え、木版画で色彩豊かに表現しました。

京の蚊帳生地ふきん「京やさい」

「京やさい」

京の伝統野菜を幾何学模様のようにデザインした

京の蚊帳生地ふきん「マカロン」

「マカロン」

パステル調の色合いとポップさでかわいいデザインに

京の蚊帳生地ふきん「だいどこのふた」

「だいどこのふた」

鮮やかなオレンジに濃茶が効いた蓋が主役のデザイン

デザインの内容・提供の流れ

人気の木版画ブックカバーと、新たにおこしたオリジナルデザインとを選択し、色合いや質感を忠実に再現しました。和紙に摺りあげられる木版画表現の色彩を、全く素材の異なる蚊帳生地への印刷でいかに近づけることができるか注力しました。

デザイン加工
既存商品のデザインと新規オリジナルデザインとをそれぞれ提案し、原画を作成。(3ヶ月程度)
サンプル作成
山本仁商店にてサンプルを作成し、風合いの再現に修正をかさねる。(2ヶ月程度)
製品化
竹笹堂にてパッケージのデザインを提案し、完成後販売。

竹笹堂デザインの「京の蚊帳生地ふきん」一覧

京の蚊帳生地ふきんシリーズ

製品概要

製品名
「京の蚊帳生地ふきん」
デザイン
原田裕子作 6種
「瓢箪花」「もちばな」「柚子模様」「マカロン」「だいどこのふた」「京やさい」
小売価格
各500円(税抜き)
サイズ
約30cm×30cm
仕様
蚊帳生地7枚重ね(表面:綿100%/中裏面:レーヨン100%)シルクスクリーン染
製造元
株式会社 山本仁商店
発売開始日
2014年7月1日

竹笹堂オンラインショップ「京の蚊帳生地ふきん」

株式会社 山本仁商店

享保年間(1700年代)創業の老舗繊維加工会社。美濃(現在岐阜)で創業し、京都に店を移してから、いち早く人造絹糸(レーヨン)の販売を始める。時代とともに生地販売から、デザイン、企画、加工へと業態を変化させ、京都の風土や空気感を活かした商品や、デザイナーとのコラボレーション商品を生み出す。

株式会社 山本仁商店

木版師 原田裕子

木版手摺匠「竹中木版」の六代目摺師、木版画作家。
幼少の頃より木版画の才能を認められていた原田裕子は、活動拠点を鹿児島から京都に移し、平成14年大学在学中に竹中木版に弟子入り、職人の技を研鑽し習得していく。大学卒業後、竹笹堂で本格的に職人の技術を練磨し、数々の仕事に携わる。
習得した技術と師匠である竹中健司とともに、日本・世界へとワークショップ・デモンストレーション・レクチャーを実施し、木版技術の流布に努める。

多彩な才能と、職人の技術を持って、木版画作家としても開花し、竹笹堂木版アートステーショナリーの作品を制作。各メディアから大きく取り上げられ、木版の新しい分野を開拓している。またその制作風景の美しさから、数々のメディア媒体でも報じられている。

原田裕子 作品一覧はこちら


ページ
上部へ