作品展企画 原田裕子木版画展2010「連柄展」

原田裕子の世界が広がる
竹中木版6代目摺師、竹笹堂アートディレクター、版画家木版師として活躍している原田裕子が、アーティストとしてその感性で作り上げた作品の展示会です。
今回原田裕子が作り出した木版画作品は、和紙一面に絶妙に散りばめられたパターンは、ひとつの作品としてデザインされつつ、一枚で楽しむだけでなく、計算された絵柄の配置によって四方が続きになっており、複数枚をつなぎ合わせると巨大な木版画作品としてご覧いただけます。
アーティストとして木版画作品を作り出し、職人として精巧に一枚一枚木版印刷を行うことで可能となるこの「連柄(れんがら)」という原田裕子独自の作風として生み出されました。

和紙一面に描かれた薔薇
細かな線で彫られた花びらがつらなり、艶やかに咲いた花が和紙一面に描かれる。

童話の世界を小箱に
童話の世界をモチーフに、原田裕子の感性でポップにデザインされた木版画小箱。

展覧会の様子
窓の外からも目を引く、並べられた木版画が白い壁に鮮やかに映える
企画概要
- 開催展名
- 原田裕子木版画作品展2010「〜連柄展~」
- 展示作者
- 原田裕子
- 場所
- 同時代ギャラリー collage
604-8082 京都市中京区三条御幸町南東角1928ビル1階 同時代ギャラリー - 会期
- 2010年10月19日(火)-10月24日(日)12:00-19:00
(最終日は18:00まで) - 問い合せ
- Tel/Fax 075-256-6155 http://www.dohjidai.com/
作家紹介:木版師 原田裕子
原田裕子は、木版手摺匠「竹中木版」の五代目竹中健司に師事し、現当主竹中清八からも技術の手ほどきを受け、六代目を継承。
幼少の頃より木版画の才能を認められていた原田裕子は、活動拠点を鹿児島から京都に移し、平成14年大学在学中に竹中木版に弟子入り、職人の技を研鑽し習得していく。大学卒業後、竹笹堂で本格的に職人の技術を練磨し、数々の仕事に携わる。
習得した技術と師匠である竹中健司とともに、日本・世界へとワークショップ・デモンストレーション・レクチャーを実施し、木版技術の流布に努める。
多彩な才能と、職人の技術を持って、木版画作家としても開花し、竹笹堂木版アートステーショナリーの作品を制作。各メディアから大きく取り上げられ、木版の新しい分野を開拓している。またその制作風景の美しさから、数々のメディア媒体でも報じられている。