伊藤若冲「乗興舟」復元作品展に調査・版木制作で協力
伊藤若冲作品の復元 制作プロセスから紐解く江戸時代の技術
3月2日から5日まで開催される「伊藤若冲『乗興舟』復元作品展〜制作技法の完全解明にむけて〜」に、竹笹堂が復元制作で協力しました。
企画展では、江戸時代の京都で活躍した画家・伊藤若冲(1716-1800)の「乗興舟(じょうきょうしゅう)」版画巻の復元作品や版木、使用した材料、作業動画が展示されます。
この作品は、制作当時の表現技法が定かではなく、モノクロームな画面表現の制作技法をめぐって、友禅染説や拓本説など、ながらく議論が交わされてきました。
今回、太田梨紗子さんを中心とした調査・研究プロジェクトの一環で、実作品の調査・各専門家の知見を交え、「木拓正面刷をもとに、黒色部分を刷毛塗り、灰色部分を拓本とする技法」を用いて、「乗興舟」一紙分の復元(現存作品にはない架空の風景を新たに作図)を行いました。
竹笹堂は、復元制作にあたり実作品の同行調査や技術面での見解、彫師野嶋一生による版木制作で協力しました。
現代の日本美術に携わる人々の技術の結晶とも言える作品、ぜひ、足をお運びください。
展覧会詳細
- タイトル
- 伊藤若冲「乗興舟」復元作品展〜制作技法の完全解明にむけて〜
- 場所
大本山建仁寺塔頭 禅居庵
京都市東山区大和大路通四条下ル小松町146
【会場が変更になりました】
大本山建仁寺塔頭 久昌院
京都市東山区大和大路通四条下ル小松町597- 会期
- 2023年3月2日(木)〜2023年3月5日(日)
10:00-17:00(最終日は16:00まで) - 制作手順説明会
- 2023年3月3日(金)、3月5日(日) 各日15時〜
*30分程度を予定(予約不要/無料) - 入場料
- 無料
- プロジェクト
- 本展示は、令和2年度出光美術館(出光文化福祉財団)調査・研究事業助成:
太田梨紗子「伊藤若冲『乗興舟』における異国憧憬と染色技法の借用について」の研究成果物の一部
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