カテゴリー別アーカイブ: 版木修復・復刻・調査

「杉本家住宅」大規模修理CF 返礼品の木版摺りを担当

商家の歴史を伝える版木を用いた返礼品の数々

京都市中心部に残る伝統的な京町家建築で国の重要文化財に指定されている「杉本家住宅」が、大屋根葺(ふ)き替え工事のため、クラウドファンディングを開始されました。明治3年(1870)の再建から築約150年が経過し傷んだ大屋根の葺き替えなど大規模修理のため寄付金を募り、その工事費の一部に充てられます。

THE KYOTO 和こものデイズ 木版Side-A

今回、竹笹堂は、杉本家に残る版木を用いた返礼品の木版手摺りを担当しました。実際に江戸時代に使われていた古版木は、現在まで大切に保管されており、再び摺るにもよい状態でした。「摺りもの」が、杉本家が守ってこられた歴史・文化や想いが伝わる一端となればとの願いから返礼品に選ばれました。

次の150年に繋げるためのクラウドファンディングは、5月31日まで支援を募っておられます。

【寄付型】次の150年へ、重要文化財「杉本家住宅」の大屋根瓦15000枚を葺き替えたい

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古版木摺り 教興寺所蔵「大弁才天尊御影」木版画 再摺り

大阪府八尾市教興寺大弁才天尊御影古版木摺り

時代を経て、甦る江戸時代に授与されていた木版摺りの御影

護符「大弁才天尊御影」古版木

大阪府八尾市にある教興寺につたわる大弁才天尊御影の古版木摺りをご依頼いただきました。

この版木は、江戸中期、教興寺が再興された際に安置された弁才天像とおおよそ同じお姿で、弁才天信仰の高まりとともに御影を信者らに授与するために制作されたと推察されるそうです。金光明最勝王経にしるされた弁才天のお姿を中心に、帝釈天や婆蘇大仙などの眷属、そして牛や獅子などの獣たちが描かれ、厳格に古来の尊像をまもり作られた貴重な御影です。

およそ200年もの間、教興寺の蔵に保管されていましたが、大切に保存されていたため状態がよく、一部に墨が固まった箇所があるものの、江戸時代の精密な彫りが今に残っていました。

今回、竹笹堂の摺師の手により鮮明に摺られた御影は、奉納された際に精度の高い摺り技術だと評価いただきました。
また、これを機会に長らく途絶えていた御影の授与も検討されるとのことです。

概要

内容
教興寺所蔵「大弁才天尊御影」版木 摺り
版木制作時期
江戸時代中期頃
サイズ
タテ約39cm×ヨコ約28cm
作業内容
木版単色墨摺1版
制作期間
約1週間

教興寺(きょうこうじ)

大阪府八尾市にある真言律宗の寺院。山号は獅子吼山、院号は大慈三昧院。聖徳太子の命によって秦川勝が創建した古刹。鎌倉時代、西大寺の叡尊によって復興されましたが、のちの教興寺合戦において多くの堂宇が焼失しました。江戸時代になり覚彦浄厳によって再興され、現在に法灯を伝えています。尚、弁才天像は年2回、1月1日~7日と7月7日に御開帳されます。