デザイン提供 西陣織田村屋「木版画デザイン帯地」

京に息づく伝統技術の交差

京都のきものの代名詞、「西陣織」でつくる木版デザイン帯地が実現しました。
木版画の手摺りの風合いを再現するにあたり、西陣織の高い技術を有する「田村屋」とのコラボレーションをはたしたことで、和紙に染み込んだ色ので具合や、繊細なグラデーションが立体感のある色合いで美しく表現することが可能になりました。

今回、「木版デザインきもの」の第一弾として竹中健司デザインのグリーティングカードに描かれる「あめ」を採用し、このデザインが西陣織の帯地として生まれ変わりました。
シックな黒地の中に散りばめられた「あめ」は、赤や黄色に染められた糸を一本一本丁寧に織り込み、あえて不揃いな円を描くことで、人の手で作られる木版画の魅力あるデザインを引きたてる贅沢な仕上がりになっております。

着物の帯として着用することはもちろん、ファブリック素材として、ベッド足元にかけるフットスローなど、多様な用途に用いることができます。

photo by 中島光行

木版画と西陣織で作られる和装の新提案

原画「グリーティングカード あめ」

竹中健司「あめ」

カラフルな飴玉をイメージしたポップなデザインの木版画グリーティングカード。

熟練の技術で木版画の風合いを帯に

手摺り感を織りで再現

和紙に摺られた木版画に見られる、立体感や色の「遊び」の部分を再現。

西陣織田村屋×竹笹堂

コラボレーションじるし

帯の端に織り込まれたそれぞれの屋号が、京の伝統工芸の交差を記す。

制作概要

制作品
帯地 西陣織「あめ」
作者
デザイン:竹中健司、織り:田村屋
サイズ
幅約31cm×長さ約466cm以上
※(お仕立て上がり後の長さ436㎝以上)
仕様
帯地、綿芯入り本仕立て(別途)、絹芯入り本仕立て(別途)
技法
西陣織(動力織機使用)、木版手摺り(デザイン制作)
制作期間
2ヶ月 / 色調整・帯地仕様調整1ヶ月半、織り2週間(木版画既存デザイン使用)

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株式会社田村屋

1200年の歴史と伝統に育まれる京都西陣で生まれた西陣織を制作する。脈々と受け継がれる技術に新しい息吹を与える独自の作風で数々の賞を受賞するなど、高い評価を受け、宮家献上品も制作する。
京都美山に結んだ織工房「螢庵」では、様々な織の研究開発に力を注ぎ、様々なイベントを催すなど美山町に根付いた、次世代に土のぬくもりを残すための活動でも注目を集めている。

株式会社田村屋 webサイト

作家紹介:木版師 竹中健司

木版手摺匠「竹中木版」現当主竹中清八に幼少より手ほどきを受け、木版印刷の技術を習得し、五代目を継承する。日本全国で木版画の流布に努め、現在は国内だけでなくアメリカ合衆国ペンシルバニア、ボストン、ハワイでもワークショップを開催した。
京都木版画工芸組合、京都版画出版協同組合、文化庁選定「浮世絵木版画彫摺技術保存協会」の理事として、現在も木版印刷の伝搬のため精力的に活動している。

2005年より木版画作家として作品を制作を開始し、一部はボストン美術館・ホノルル美術館・ギメ美術館・フランス国立図書館で所蔵されている。
また2008年には木版として最大級の作品を、「源氏物語千年紀」を記念するイベントにて、1,000人の観衆の前でデモンストレーションを行う。

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