木版画制作 キリンビール商品PR用復刻木版画ポスター

多田北烏が描いたキリンビール美人画ポスターを木版画として復刻

キリンビール株式会社の新商品「キリン一番搾り 京都に乾杯」が2017年6月6日に発表され、6月14日から8月31日まで京都市とキリンビールによるコラボイベントが行われます。このイベントでの展示用に、多田北烏が手掛けたキリンビール歴代の昭和レトロポスターの一枚を、竹笹堂が同商品のデザインに合わせてアレンジし、木版画として復刻しました。

京都の伝統工芸を担う若手職人たちの技がキリンビールのイベントで協演

キリンビール京都に乾杯発売イベント

京都市がキリンビール株式会社との連携により、「キリン一番搾り京都に乾杯(6月6日から限定発売)」等を楽しむ期間限定コラボショップのイベントで、京の伝統工芸を継承する「京の伝統産業わかば会」メンバーを中心に、若手職人による「キリン一番搾り」をモチーフにした「提灯」、「京丸うちわ」、「暖簾」、「灯篭」、「木版画」等のオリジナル作品で店舗内外の装飾が企画されました。

同会副会長である摺師の森愛鐘が所属する竹笹堂は、このイベントで多田北烏が手がけたキリンビールのポスターを木版画で復刻しました。日本画の趣あるタッチで描かれた女性と麒麟が、木版画としてレトロモダンな作品に仕上げられました。

昭和デザインのレトロな印象をそのままに木版画らしいアレンジを加える

キリンビールのポスターは、1920(大正9)年頃から、人物画を多く製作し、背景を巧みに配して立体感のある画風を特徴とする画家の多田北烏が手がけました。多田北烏は商品であるキリンビールを見せることをまず考え、それに見合ったレイアウトの作品が作られました。

限られた版数で作り上げられる木版画での復刻は、原画のイメージを崩さず決まった色数を最大限に活用し、多田北烏が描いたデザインを再現するアレンジ作業から始まりました。色ごとに分解された原画を同じ大きさで再構成し、通常の木版画の4倍ほどある大きさの版木を使って一色ごとに狂いなく森が丁寧に摺り上げました。

越前和紙を使用

原画を木版画にアレンジ

女性の眼差しや和傘の絵柄などの特徴的な部分の他、ロゴ部分を一番搾りカラーにアレンジ。

涼風花氏の筆による題字

摺師森愛鐘による精巧な摺り

1枚あたり約15回の摺り作業を繰り返し、それぞれ寸分たがわぬ作品へと完成させる。

制作概要

作品名
キリンビール「キリン一番搾り 京都に乾杯」木版画ポスター
展示会場
キリンビール株式会社×市場小路寺町本店×京都伝統工芸 期間限定コラボショップ
会期
2017年6月14日(水)~8月31日(木)
仕様
サイズ:725mm×510mm / 15度摺り / 越前和紙使用 / 非売品
制作
原作 多田北烏 / 木版画制作・デザイン編集 竹笹堂
その他
キリンビール×京都市特設サイトで詳細公開(催事会期と同期間)
特設サイト

キリンビール株式会社「キリン一番搾り 京都に乾杯」

キリンビール株式会社から好評発売中のビール「一番搾り」が、日本全国47都道府県の風土や気質、食文化など、地元の誇りを詰めこんだ各地域限定版一番搾りを発表。2017年6月6日「キリン一番搾り 京都に乾杯」が発売される。京都の伝統色をイメージした京紫をイメージカラーに、京都府産大麦麦芽を一部使用したはんなりとした京のほんまもんと呼ぶにふさわしい味わいに仕上げられた一番搾り。

キリンビール株式会社webサイト


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